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クレヨンハウス オーガニックタウン

作り手を訪ねて マカイバリ紅茶
自然と人の調和から生まれるマカイバリの紅茶


日本に輸入される紅茶としては有機JAS認定第一号。地元インドやアメリカのティーオークションでは歴代世界最高の値段がついたことも。インド・マカイバリ茶園のたぐいまれなる味と品質はどうして生まれるのか。遥か日本から訪れたツアー客のみなさんとともに、その秘密をたどってみましょう。

文:西上原三千代
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森に 抱かれた茶園
 鬱蒼(うっそう)とした森の隙間に広がる茶畑。かなり傾斜のきつい場所もある山肌に、新芽を芽吹かせたばかりの茶木が畝(うね)のように連なっています。紅茶の本場、インドのダージリンにある広大なマカイバリ茶園。この3月、春摘み紅茶の収穫が始まった頃、日本からのツアー客がこの茶園を訪れました。 人数は総勢12人。世界遺産であるトイトレインなどの観光も日程に入ってはいましたが、このツアーの最大のハイライトはこのマカイバリ茶園訪問でした。というのも、ここは先駆的な有機農法による茶の栽培で世界に知られているところ。農薬も化学肥料も使わないだけでなく、茶園や周辺の自然・環境、ここで働く人々も含めて人と自然が調和する茶園経営を成功させた希有な存在なのです。茶園の散策は、ほとんど山歩き気分で、ときには2時間半にも及びました。なにしろこの全面積は670ヘクタール。約3分の1にあたる270ヘクタールが茶園で、そこには工場や事務所、オーナーであるバナジー氏の家などが点在し、その外側は野生動物が凄む400ヘクタールの原生林に囲まれているのですから。

 

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 ツアー参加者たちが滞在したのは、ゲストのために新たに建てられたロッジ「エコハウス」。ダージリンでは常に水が不足気味なので、エコハウスでは1日に使える水の量も決められていましたが、参加者たちにはそんなピリミティブな生活が逆に新鮮だったようです。参加した皆さんにもっとも好まれた場所は、エコハウス近くのテラスでした。茶園を一望できるこの場所に朝な夕なに集まっては、おいしいお茶を飲みます。遥かに見わたす山々、周囲の森から聞こえる野鳥の声、澄みわたった空気、そして香り高い紅茶・・・・・・。からだや心まで浄化されそうなひとときを過ごしました。

4代目茶園主の挑戦
 マカイバリ茶園は1859年に創立された、ダージリンでももっとも古い伝統を誇る茶園です。現茶園主であるS.K.バナジー氏は4代目。彼は、茶園を継いだ1970年代当時、ダージリンの茶園の悲惨な実態を知って大変衝撃を受けたといいます。茶園の多くは大量に化学肥料を施し、農薬を使って茶を育てていました。化学肥料を入れ続けた土はやせ、茶園の造成のために森林は切り開かれてダージリンの豊かな自然は荒れる一方。そんな状況では良質の茶葉の生産も難しく、ダージリンの茶の生産量は足踏み状態もしくは減少の傾向にあったのです。

 茶園を継ぐと、バナジー氏は農薬や殺虫剤、除草剤、化学肥料は一切使わない有機農業を導入。さらに、自然と人との調和を目指してさまざまな試みに着手します。バナジー氏の理想は、人と自然が調和する中で、茶の栽培を行うこと、セルフ・サスティナブル(自立維持可能)な茶園の経営を実現すること。670ヘクタールの敷地のうち、茶を栽培するのは3分の1に留め、残りは手をつけずに原生林のまま、豊かな自然を残しました。茶木の根元にはクローバーなどの雑草を生やすことで土に窒素分を与え、また、グァテマラグラスという草を育て、これを刈り取って地表を覆うマルチング農法を採用。これによって、雨期の土砂崩れを抑え、乾期には土の保水力を高めています。

共生と自立を目指して
 さらにマカイバリ茶園では、バイオダイナミック農法を取り入れています。この農法は、「天体の動きを利用する」「天然の調合材を用いる」「動物共生する」ことが特徴。たとえば月からのエネルギーが強くなる満月のときに種まきや茶摘みを行うなど、農作業のタイミングは太陽や月をはじめとする天体が地球に及ぼす影響を考慮して決め、土壌の改良や堆肥づくりには、雄牛の角やカモミール、タンポポ、樫の樹皮などを使います。

 その他、牛糞から発生させたメタンガスをエネルギーとして利用。茶園で働く人たちの暮らしとコミュニティーの向上のために託児所を設け、女性従業員たちが自分たちのための銀行組織を自主運営しています。また、従業員の子どもたちも、ゴミを拾うことで茶園の環境維持に参加。そのゴミは茶園が買い上げ、代金は積み立てて将来の学費に充てられるのだとか。

志が育んだ味と香り
 ダージリンには70の茶園がありますが、茶園に住み、農作業を監督しているオーナーはバナジー氏だけ。今回の日本からのツアーに対しても、バナジー氏自ら参加者をもてなし、テイスティング(試飲)を指導したり、お茶の説明をしたり。参加者にとって、実際に茶園とバナジー氏のありように触れた驚きは大きく、
「すぐれた指導者の存在が、いかに大切かわかりました」
「自然を守り、従業員の幸せを目的にした茶園経営が実に素晴らしい」

 といった声が聞かれました。エコハウスに鍵をかける必要が なかったことや、散策から戻ると間髪入れずにコミュニティーの人々がお茶を届けてくれたことも、とても印象的だったようです。

 ツアーが訪れたときに茶園の女性たちが手摘みしていた茶葉は、ファーストフラッシュ(春摘み)の紅茶となります。いれれば色は淡く透明な黄金色、爽やかな香りとピュアな味わい。一方、夏摘みの紅茶は濃く美しい黄金色で、熟成した味と香りが特徴。さらに秋摘みの紅茶は深いブラウン。まろやかな甘みと華やかな香りが楽しめます。収穫時期で味わいは異なりますが、マカイバリ茶園のすべての紅茶に共通しているのは、清澄な風味のなかに自然のやさしさと力強さを感じさせるということでしょう。

 ひと口飲めばたちまちわかる味わいの差。それは、人と自然の調和が生み出したものであり、高い理想のもとで茶園にかける熱い思いのたまものなのです。

 


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