ダージリン・マカイバリ紅茶農園から届く、紅茶のメールマガジン「マカイバリ紅茶通信」

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マカイバリ紅茶通信

マカイバリ紅茶農園から届く紅茶のメールマガジン「マカイバリ茶園通信」。マカイバリ茶園主からの手紙や、マカイバリ茶園の紅茶のこと、シュタイナーのバイオダイナミック農法、そしてニューデリー駐在員からのインド情報など、旬の話題を盛りだくさんでお届け中です!

 

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ダージリン・マカイバリ紅茶通信
4号 2001年8月17日  マカイバリ紅茶シルバーティップスについて

 こんにちは。マカイバリジャパンの石井です。
 12日にメルマガ創刊号プレゼント(シルバーティップス)の当選者の発表をさせていただきました! 私たちの予想を超える応募をいただき、 嬉しさと感謝の気持ちをこめて、当選されなかった方にも、 マスカテル(25g)を今回特別にプレゼントさせていただきました。

  早速に多くの方から紅茶の感想やお礼のメールをいただきました。 ありがとうございます。 皆様のご感想はラジャさんにもお伝えいたします。 自然のやさしさ、まろやかさが伝わってくる紅茶です。大変好評で完売したセカンドフラッシュ・シルバーティップスは、 8月20日頃また入荷する予定ですので、 ぜひこの機会にお試しください。

  マカイバリ紅茶は自然の産物ですので、 収穫される年によって味や香りが異なります。 今年はラジャさん会心の大変良質な紅茶ができました。


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         INDEX

■セカンドフラッシュ・シルバーティップス
■茶園主ラジャさんからのメッセージ
■ラジャさんの原文
■明日18日と25日試飲会を開催!(ナチュラル・ハーモニー)
■最後に


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■□■セカンドフラッシュ・シルバーティップス■□■
  今日はマカイバリ紅茶のシルバーティップスをご紹介します。
マカイバリ紅茶は独自のグレードによる分類をしています。 最高グレードは「シルバーティップス」、 その次は「ヴィンテージ」です。 一般的に用いられているグレードに当てはめるなら、 両方ともS(Special)がつく最高級グレード(SFTGFOP)です。

  シルバーティップとは、お茶の先端にあるまだ葉の開いていない 芽のうち、白っぽい灰色がかった新芽のことです。 高品質の紅茶に含まれており、その量が多いほど上質の紅茶と いわれます。 このシルバーティップを丁寧に女性が茶摘みし、 手揉みによって製造します。 生産量は少量に限られるために大変貴重です。 丁寧に手をかけてつくられる芸術品です。 水色は透明に近い色で、上品なとろみと甘味をだします。 カップに注ぐときに芳醇な香りが一面に漂い、 口に含むとその香りが口の中で広がり、 バイオダイナミック農法ならではのまろやかでやさしい口当たりがします。

  環境保全論者である英国チャールズ皇太子も愛飲されている マカイバリ・シルバーティップスです。 "Makaibari tea is the finest tea in the world (マカイバリ紅茶は世界で最も良質の紅茶)"と チャールズ皇太子はおっしゃっています。 1997年アメリカのティーオークション(THE AMERICAN TEA MASTERS) にて歴代最高値で落札されました。

  マカイバリ茶園のシルバーティップスは、事前に買手がつくために インド・カルカッタのティーオークションを通さず その大部分がアメリカやヨーロッパに輸出されています。 そしてこの貴重なシルバーティップスが日本でも手にはいる ことになりました。 今年も、マカイバリジャパンで販売しましたが、 大変好評のため春摘み・夏摘みともすぐに完売してしまいました。 夏摘み(セカンドフラッシュ)は、2度目の発注を茶園にしましたので、 8月20日頃に入荷する予定です。 事前にご注文をいただけると入荷次第すぐにお届けできます。 この機会にぜひお試しください。


■□■ラジャさんからのメッセージ■□■  
(今週は猿についての話です。 現在日本でも映画『猿の惑星』が大ヒットしていますね。 映画『猿の惑星』(旧作、新作両方)では、 猿からいろいろなことを教えられました。 さて、映画は未来の話でしたが、 現代においても、マカイバリ茶園の森に住む猿の社会から教えられることが大のようです。 人類は本当に「進化」してきたのでしょうか。)

〜Monkey Bussiness(猿社会における生き方)〜
  マカイバリ茶園の森には3種類の猿が住んでいます。 農園全体は、673ヘクタールで、 そのうち250ヘクタールが茶園(茶樹の栽培地)となっています。 (訳者注:残り400ヘクタール余りは森林です) 森には様々な昆虫、蝶、鳥そして動物が生息しています。 マカイバリコミュニティーの中では、誰も狩をしませんし、 蝶を捕まえることすらしません。 なぜなら、すぐに罰せられるからです。 そのために、絶滅の危機にある生物にとって、 マカイバリの森は繁殖にとても適した場所です。

  猿もまた繁殖しています。 確認されている中で最も大きい猿はゴールデンラングール※(Golden Langur)です。 黒い顔をして、金色の毛並みと2メートルの尻尾が 特徴である最も印象的な猿です。 この猿は、森の中で単独で行動する動物で、 繁殖期の時だけつがいで生活をします。 別の2種は、それほど印象的な姿ではありませんが、 ベンガルザルとアッサムザルです。 両種とも群れで行動しています。 群れには巨体のオスのボス猿がいて、 他の猿たちは厳しいヒエラルキー(階級制度)に従っています。

  数年前、私はユニークな体験をしました。 アッサム猿の2グループ間の戦いを目撃したのです。 いつもの日課で農園を歩き回っていると (険しい地形を徒歩で7〜8Km歩きます)、 茶園西部のNayakamanから大きな騒ぎが耳に飛び込んできました。 私は驚きました。 警戒しながら騒動の方へ近づくと、以下のようなことを目にしたのです。 若いオス猿たちがお互いを追いかけながら、 キーキーという威嚇する声をあげて木から葉をゆすり落とし、 疾風を巻き起こしていました。 両方のグループの母猿たちは、子供たちと一緒に 安全な距離まで逃げてかたまって集まっていました。 (私は一匹として怪我をしている猿を見なかったし、 人間同士の痛みを伴う戦いとは違い、押し合ったり、叫びあったり、 揺さぶりあったりといった感じの戦いでした。) 私は見晴らしの良いところから、戦いの儀式を邪魔しないように 見つづけました。 この戦いは少なくとも20分くらいしてからやっとおさまりました。 しばらくして、戦いの中から一方のグループが相手のグループの領地に 突然侵入しました。 最後には、侵入された側の真っ赤な顔と尻が印象的なボス猿が、 侵略してきたグループのボスに静かに歩みよっていきました。 そして彼を地面にぴしゃりと投げつけました。 すぐに、全ての音がやみ、投げられた猿がゆっくりと もの悲しげに起き上がりました。 小さな声を出して、彼らは静かに立ち去りました。 しばらくして、山の尾根を数キロ横断し、枝の中を通り抜けて 目的地に逃げていきました。

  私にとって大変すばらしい体験をしました。 長生きするために、大きな害を出さずに、 争いを静めるという彼らの英知を認識しました。 人間は、侵略する人と共存する状態にまで「進化」することは できるでしょうか。 (もしできるならば、多くの犠牲者を出す戦争はおこることはないでしょう。)

  メルマガ読者の皆様のご意見やご質問は大歓迎です。 今週も、カンムリワシのように皆様の希望が高く舞い上がりますように。

ラジャ バナジー (マカイバリ茶園4代目茶園主)
※ゴールデンラングール  絶滅の危機に瀕している大変珍しい猿です。


■□■ラジャさんの原文■□■
There are three species of monkeys in the woods of Makaibari. The entire farmlands consists of 673 hectares, the tea is ensconsced within occupying 250 hectares. Within the woods various species of insects,butterflies, birds and animals flourish. No one dares hunt or even capture a butterfly as the entire community will immediately punish the offender. Hence the forests are ahaven of breeding for the all life forms in danger of extinction.

Monkeys flourish too. The largest monkeys found is the Golden Langur, a most impressive ape with a black face,golden coat and a two metre tail. It is a solitary beast and roam the woods singly, pairing during the mating season. The other species,although not so impressive are the rhesus and Assamese Macaque. Both species roam the woods in troops,with one large male as the Boss,with the others toeing a strict hierarchial system of importance.

A few years ago I had the unique experience of witnessing a war between two separate groups of Assamese Macaque. During my normal daily farm rounds(which I cover by foot 7/8 kms over difficult terrain), I was surprised to hear a huge commotion from the Nayakaman woods in the western sector. Approaching the source with caution,I was amazed to witness the following. The mothers of both groups were huddled at asafe distance with their  offspring,whilst the young males screeched horrifically,chasing each other, tearing leaves from trees, apparently raining blows ( although I could not detect any injury inflicted--it was more a push and shove and scream--rather than cause pain like man is wont to do in case of a fight). From my vantage point I watched the proceedings taking care not to disturb their war rituals. This war raged on for at least 20 minutes. After a while I realized that one group had accidentally encroached on the territory of the other--hence this demonstration. Finally the Boss of the territory,an impressive male, with a very red face and buttocks calmy walked up to the BOSS of the infringing group,an equally impressive male,and hurled him to the ground with a resounding slap. Immediately,all the noise stopped,the deafeted ape picked himself up slowly but abjectly,made afew noises gathering his troop and quietly left the site. Within minutes they were acroos the ridge a few kilometres away, swinging their way through the branches to their charted place.

It truly was a great experience for me--and realized the wisdom of their ways to settle their disputes without any grevious harm to another, exercising their livelihood rights. I wonder if man will ever evolve to this state of coexistence with another man who infringes his domain?

I would be grateful for readers to offer an opinion to the question raised.
Till next week may you soar as high as the serpent eagle.

rajah banerjee.


■□■マカイバリ紅茶試飲会(ナチュラル・ハーモニー)■□■      
【明日18日と25日に試飲会開催!】
  ナチュラル・ハーモニーは、「太陽と水と土のハーモニー」をテーマ に、全国の生産者より自然界と調和した生命力ある農作物を 小売・卸売している会社です。その他、エコロジー雑貨の販売や自然食レストランの経営もしています。 また、ナチュラル建材の販売及び生活空間の設計施行も手がけ、 衣・食・住の全てに渡りナチュラルライフスタイルを提案しています。 東京、神奈川にショップやレストランがあります。 マカイバリ紅茶も販売しています。 http://www.naturalharmony.co.jp/

 明日(8月18日)そして25日にマカイバリ紅茶の試飲会を行います。 マカイバリスタッフも参加し、お客様においしいマカイバり紅茶を 淹れます。小売販売もしていますので、お近くの方は来てくださいね。 もちろん試飲は無料です。

●8月18日(土曜日)桜ヶ丘店 京王線―聖蹟桜ヶ丘駅の東口の改札を出てすぐにショップはあります。
営業時間は10:00〜22:00です。(試飲会は14:00〜19:00を予定しています) http://www.naturalharmony.co.jp/sub2.htm

●8月25日(土曜日)江田店 (インターナチュラルガーデン プランツ) レストランや雑貨ショップ、野菜マーケットもあり 自然を意識したとっても素敵なショップです!
営業時間は11:00〜20:00です。 (試飲会は13:00〜15:00, 19:00〜20:00を予定しています。
田園都市線江田駅をおりて徒歩5分です。 http://www.naturalharmony.co.jp/sub7.htm
秋頃にはプランツで紅茶教室をひらき、マカイバリ紅茶の季節の 味と香りの飲み比べや、おいしいマカイバリ紅茶の入れ方などを やっていく予定です。詳細は後日お知らせいたします。

お近くの方はぜひいらしてください。


■□■ 最後に ■□■
  前回のラジャさんのメッセージは、茶園に住むTEA DEVAの話でした。 姿はお茶の葉そっくりの不思議な生物です。 http://www.makaibari.gq.nu/teadeva.html

  数人の方から「なぜあのような珍しい生物が生息するのか」という ご質問をいただきました。早速ラジャさんに質問をしたところ、 (ラジャさんは質問されるのを大変喜んでいます) 以下の回答がかえってきました。

「もし、農業が人間の外からの力(農薬や除草剤の散布など)ではなく、 自然のリズムにのっとってなされるならば、 農業は自然の力と調和し、それに反することはなくなります。 すべての在来の農業では、人間は自然を克服しようします。 しかし、自然に打ち勝とうとした生物は最終的には自らを滅ぼしてしまうのです。 自然との調和にのっとった農業への敬意として、 自然は農作物の擬態生物をつくります。 マカイバリ茶園ではTEA DEVAが何よりの証拠です。」

WHEN AGRICULTURAL PRACTICES BECOME ARHYTHM OF NATURE RATHER THAN AN EXTERNAL IMPULSE OF MAN,THEN THE AGRICULTURAL PRACTICES ARE IN HARMONY WITH NATURAL FORCES AND NOT AGAINST IT IN ALL CONVENTIONAL AGRICULTURE MAN TRIES TO WIN AGAINST NATURE, AND THE CREATURE THAT WINS AGAINST THE ENVIRONMENT ULTIMATELY DESTROYS ITSELF.  NATURE SALUTES THE HOLISTIC EFFORTS OF MAN BY EXHIBITING MIMICRY OF ANY PRINCIPAL CROPS CULTIVATED AS AN APPRECIATION OF MAN'S EFFORTS TO BE IN ITS TUNE. THIS IS A TRUE CERTIFICATION.

このメールマガジンを環境問題に興味ある方にも ご紹介いただけましたら光栄です。 そして、ラジャ氏へのご意見、ご感想お待ちしております。 英訳してお伝えします。勿論英文も大歓迎です。

それではまた来週。

 

 


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