ガネーシャ通信
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 インド・ガネーシャ通信 NO.562 技術革新は恵みか災いか
   
          2025年12月11日

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    tea@makaibari.co.jp

  インドをもっと知りたい方 必読!!! 

<2001年8月3日創刊>

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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。
デリー在住 インド人(前)インド・ネルー大学日本研究
センター・プレム・モトワニ教授が「日印文化比較」を様々な
角度からお届けしています。

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寒さが一段と厳しくなってきた今日この頃です。

日本は師走を迎え慌ただしい日々です。

インドはDiwali(ディワリ)が、最も重要な祝祭になり、
日本のお正月になります。

インドは今の時期静かです。

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◇◆インド人からのインド便り No.147
        
      インド・デリー在住   
         by-プレム・モトワニ
        
 (元インド・ネルー大学教授)
    

    【技術革新は恵みか災いか】

近年、技術革新が本当に目覚ましい。AI(人工
知能)とML (機械学習), IoT、電気通信(イン
ターネット、クラウド)、DX(デジタル革新)
などがその代表的な例である。特に、ものづく
りにおいて単純作業をAIが行い、人間は付加価
値の高い業務だけに集中することになりつつあ
る。確かにそのメリットが多い。例えば、
生産性が向上する
品質が向上する
保全費を削減できる
省人化を実現できる
しかし、デメリットも少なくない。ある説によると、AIや
ロボットなどで労働人口の半分が代替可能とな
る。AIによってなくなる仕事の例として以下の
ものが挙げられる。
一般事務職
運転手
スーパー・コンビニの店員
銀行員
警備員
会計監査
ホテル客室係
コールセンター業務など
しかし、単純作業だけではなく、ホワイトカラー職も
消失していく。
すでにアメリカやヨーロッパで大規模な解雇が
報道されている。先進国のほとんどが少子化、
高齢化、人材不足に悩んでいるため、こういう
技術が開発・導入され、正当化できるが、雇用
を奪うことになるため、長期的な観点から必ず
しも次世代にとっていいとは言えない。Goldman
Sachsの報告によると、世界中で向こう5年でブ
ルーとホワイト両方を含めて3億人分の職が消
失するとのことである。

一方では、インド、中国をはじめ、多くの新興国でも
西洋の真似をしてこういう技術を導入している
が、若者、特に大卒の場合でさえ就職難が深刻
な問題になっている。また、低収入のギグワー
カー(単発の仕事を請け負う働き方をする人)
がどこの国でも急増(中国で2億人、全労働力の
約25%。インドの場合も1億人以上)していて、
それが、前回紹介した一種の悪循環を生み出し
ている。つまり、若い人は安定した職がないた
め、晩婚者・未婚者、DINKS (共働きで、子供
を作らないカップル)が増えていて、人口が減少
する傾向にある。例えば、出生率を見ると、中
国が1.15人、韓国0.72人, 台湾1.11人、タイ1人、
マレーシア1.55人、アメリカ1.6人など。これ
で明らかのように、少子化は決して日本だけの
問題ではない。また、低所得者が増えると、生
活費の多くを食料やエネルギーなどの生活必需
品に費やすため、実質的な購買力が低下する。

このように、技術革新は正と負の両面がある。
意図を持って活用すれば、AIは問題を早期に発
見し、思考を明確にし、意義ある仕事のための
余地を生み出す手助けとなる。例えば、「トヨ
タ生産方式」(海外でトヨタ生産方式をアメリ
カが開発した「リーン生産方式」として知られ
る)の「自働化」(ニンベンの付く自動化)が
正に「人間味のある自動化」を開発し、ただ単
に自動化をしなかったことは有名な話である。
つまり、AIを活用して人間の能力を代替するの
ではなく、高めるよう導くべきである。しかし、
遺憾ながら、上述の破壊的なAIの使い方が人類
史上最悪の結果、つまり、世界中で格差問題を
ますます激しくすることは間違いないと思う。

      【了】

【最後に】

【技術革新は恵みか災いか】問題は、日々日常
で考えさせられている課題です。私どものよう
な小さな会社には有難いことが多いのです。

今年も1年間ご愛読いただきありがとうござい
ます。読者があまり増えないのですが、減るこ
ともありません。インドにご興味のある方がい
らしたらどうぞ紹介してください。モトワニ先
生にも励みになると思います。

どうぞよいお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。

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★最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

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