洛南タイムス 2003年6月24日(火曜日)

紅茶の本場に手もみの技を
京田辺の山下寿一さん ダージリンから農園主弟子入り

記事内容

 紅茶の産地で知られるインド・ダージリン地方で茶園を経営するS・K・バナジーさんが23日、京田辺市を訪れ、手もみ玉露の第一人者・山下寿一さんのもとで手もみ製茶技術の習得に励んだ。

 バナジーさんは、世界有数の紅茶農園マカイバリ茶園の四代目経営者。農園では670人の従業員とその家族が共に生活し、茶葉を無農薬・有機栽培しているといい、同農園産の紅茶はイギリス王室をはじめヨーロッパ、アメリカなど世界各国で愛飲されているのだとか。

 最近、日本の玉露や緑茶の問い合わせが多くなったことから、独自で玉露づくりの研究に取り組んだが、うまくいかなかったため、本場の製法を直接学ぼうと来日したという。

 工場では、バナジーさんが3キロの生葉を使って実際の手もみ製茶にチャレンジ。倍炉の熱で汗だくになりながら、茶葉をもみながら乾燥させる技の手解きを山下さんから直接受けていた。

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