6月から始まったダージリン地方でのゼネラルストライキ。
すべての交通機関、商店、茶園、学校がストップするという過去最悪の状況でした。 100日以上続いたストライキは9月27日にようやく終結し、 誰もが望んでいた日常がダージリン地方に戻りました。 マカイバリ茶園主ラジャ・バナジー氏から「マカイバリ茶園に来ないか?」と突然の誘いを受けて「もちろん行きます!」と即答しました。デリーからダージリン行きの飛行機はすべて満席。多くの人たちがストライキの後にダージリンに戻りました。 マカイバリ茶園にあるラジャ・バナジー氏の自宅はこの3月に火事で焼けてしまいましたので、茶園から1時間離れたエアポートに近いシリグリの街に1泊して、マカイバリ茶園に向かいました。ラジャ・バナジー氏の現在の自宅は、以前から事務所兼自宅としていたシリグリにあります。 マカイバリ茶園に到着すると人々が迎えてくれました。茶畑は背丈以上に伸びた茶木や草木、そして雑草が茶畑を覆いつくしていました。茶園が再開されるとすぐに女性たちは、茶木に巻き付いている雑草を取り除く作業に取り掛かりました。その後は剪定の作業です。女性たちが一所懸命に働く姿はいつも同じです。 工場ではこの4〜5日に茶摘みした少しの茶葉が これほどまでの大きな犠牲を払い、今回のストライキでは何を得られたのだろうかと思います。人々の生活は大きな犠牲を強いられ、茶園のオーナーも大打撃です。新聞の情報ではダージリンの茶園全体での損失額は約43億円にもなるそうです。マカイバリ茶園でも大きな損失を被りました。 現在、マカイバリ茶園は、ラジャ・バナジー氏とラクシュミグループの資本によって経営がなされています。今回、ラクシュミグループ副社長と役員も訪れて、厳しい現状をみて今後の方針について話をしていました。ダージリンの茶園経営は一筋縄ではいきません。これからも美味しい紅茶をマカイバリ茶園から日本のマカイバリジャパンに優先的に送ってもらえるように強くお願いをしました。 ラジャ・バナジー氏はストライキの間は、シッキムや他州の茶園でオーガニック指導を積極的に行ってきました。ラジャ・バナジー氏の夢はインド全体がオーガニックに切り替わることです。今回のダージリンストライキを機に、次の目標に向けて新しいことにチャレンジしていました。 マカイバリジャパンでは、今後はラジャ・バナジー氏が指導しているオーガニック茶園の紅茶も、「ラジャ・セレクション」として、マカイバリ茶園紅茶とともに販売予定です。 |
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